ハナチルサト

橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ

関ジャニ∞の曲を小説の主題歌にしたい②~イッツマイソウル編~

今回はこの曲、イッツマイソウルをテーマにしたいと思います。

 

イッツマイソウルの「俺」こと、主人公の男の子はとても可愛らしい。

こんな可愛らしい男の子を翻弄し、虜にする女性はどんな人なのでしょう。

「そんな女の人はやめておきなさい!」

と諫めたくなるのに、一途に「君」に想いを寄せる彼は無邪気で愛らしく、最後は応援してあげたくなる。「惚れたもんだから仕方ない」のです。

 

私の手元に、愛すべき男の子と、彼を翻弄する女性の姿を描いた小説があります。

ホリー・ガーデン/江國香織

 

この物語のヒロインは二人。

そのうちの1人、果歩に注目してみましょう。

果歩はどこかフワフワと取り留めなく、やたら料理が上手で、複数の男性とそれなりのお付き合いはするけれど、特定の誰かを愛することはありません。

そんな果歩に一途に恋する「中野くん」。中野くんは、無邪気に、時に痛々しくなるほど真っ直ぐに果歩を慕います。そんな中野君を果歩は適当にあしらい続ける・・・・・・。というようなお話。

 

イッマイソウルの「俺」のような扱いも、しっかり受けています、中野くん。

それでも中野くんは果歩に

果歩さんの不幸なら、僕が全部背負ってあげる

友達は大事だよ。だけど僕には果歩さんがもっと大事だし

 などと、さらりと言えてしまう。

「やめておきなさいよ!」とお節介を焼きたくなるけれど、中野くんがあまりにも無邪気に果歩を慕うので応援したくなってくるのです。

 

物語の主軸は、果歩ともう一人のヒロイン静枝という少々気難しい女性なのですが、その静枝にも元気にからんでいく中野くんがいいアクセントになっています。

食べ物が随所随所に出てきますので、食いしん坊さんにもおすすめ。

ご興味、お時間がありましたら是非。

あくまでも私個人の感想ですのでご了承ください。

今日はここまで。