庄村聡泰さんのこと
ブログの趣旨とは違うけれど、今の気持ちを言語化しないと前に進めないような気がするので書き残しておこうと思います。
2020年1月24日[Alexandros]ドラマー庄村聡泰さんの勇退が発表されました。
正直、晴天の霹靂で「ご報告」の文字を目にしても、その次に連なる文章は「復帰」以外にないと思い込んでいました。
庄村さんのドラムに魅かれて[Alexandros]を好きになりました。
[Champagne]名義最後のシングルRun Away。多分スペシャだったという記憶があるのですが、偶然TVから流れたこのMV。このドラムの音に私は魅了されてしまったのです。
私にはドラムの経験がありません。でもドラムの音色、手数の多さ、緩急のなめらかさ、なにもかも、全てが美しいと思いました。今までに聴いたことのないドラムの音。見たことのない高い位置にそびえるシンバル。そこには美しい流線を描いてドラムを演奏するサトヤスさんの姿がありました。抽象的な表現ですね。でもあの時の感動を言葉に表すとこういった文章になってしまうのです。
ドラムの音に魅せられてバンドを好きになる。
それは初めての体験でした。
6年、です。
この6年間、紛れもなく、サトヤスさんは私の中でNO.1のドラマーでした。
そして私は、最も愛するドラマーが演奏する姿を実際にこの目で見ることも、音色を聴くこともできませんでした。
この6年、私の身辺は騒がしいものでした。家族が立て続けに病気になってしまいました。大切な人が2人も亡くなりました。いろいろなことがありました。自分自身も身体を壊してしまって、日常を営むのに精いっぱいでした。
[Alexandros]の音楽、サトヤスさんのドラムがどれだけ私を支えてくれたことか。
いつか絶対にライブに行こう、絶対行くんだ。そう決めていました。
身辺がようやく落ち着いて、健康も取り戻して、ライブにやっと行ける!と意気込んだ矢先、サトヤスさん休養のお知らせ。復帰を信じて疑わなかったあの頃の私。
残念だけれど復帰ライブは絶対に行こう。チケット取れるかな……なんてのんびり考えていました。
今となっては叶わない夢でしたけれど。
[Alexandros] - Famous Day (MV)
Famous Day 。この曲を華麗に演奏するサトヤスさんをこの目で観てみたかった。
サトヤスさんの奏でる音楽に心を委ねたかった。
オフィシャルサイトのサトヤスさんのメッセージを一部抜粋させていただきます。
[Alexandros]のドラマーではない自分も愛する事ができる様に、これからも生きていきたいと思っています。
ドラムが叩けない自分の事もいつかきっと愛する事ができる様になる筈です。
サトヤスさん、あなたは永遠に私のNO.1のドラマーです。ずっとずっとあなたという素晴らしい演奏家がいたことを忘れません。忘れられません。
いつか違った形でもいいから、あなたの表現するものをこの目で見て、感じたい。
そう願ってしまうのは私のエゴでしょうか。
サトヤスさんがご自分の事を愛せる日が1日でも早く訪れますように。
サトヤスさんの未来が明るいものでありますように。
愛を込めて。