ハナチルサト

橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ

ザ・ヒューマン〜揺るがない息吹を 関ジャニ∞安田章大〜に救われて

去る3月20日に放送され、今日5月4日21時から再放送予定
ザ・ヒューマン〜揺るがない息吹を 関ジャニ∞ 安田章大

ザ・ヒューマン - NHK

を観てから、私の心はすっかり凪いだ海のように穏やかに安田くんを見守れるようになりました。


LIFE ISを初めて手に取ったあの日から、揺れ動く自分の心が止められませんでした。
私の感性では、あの写真集を初見で「生」を訴えているのか「死」を礼賛しているのか判断ができなかったのです。
生も死も表裏一体。当たり前のことなのに、ただただ苦しかった。一重に私の今までの人生の歩みに関係しているものなので、自分自身の葛藤であり、誰が悪いとか嫌いとか受け付けないとかそういった感情論ではなかったのですが、ちょっと消化するのに時間がかかるだろうなという感じでした。

 

けれどもananのテキストや、トークイベントや、サワコの朝などを経て少しずつ少しずつ、自分の中に地盤ができていく感触があり。
それでも初夏から冬のはじまりにかけてだんだん痩せていく彼の姿を見るのが怖かった。今では「そりゃあんな坂道自転車で毎日登ってヘルシーなジビエ料理メインに食べてたら痩せますわな」と思えるけど愛よりも心配と不安と恐怖で心が埋もれて苦しかったです。


そんな状態でしたから、ザ・ヒューマン(以下略)を観るのは怖かったし、録画しても観られないとも思いました。けれど、Twitterで仲良くしてくださる方々の多くがリアタイするような雰囲気で、みんなと一緒なら観られるかもと思い、意を決してリアタイしました。TLの皆さんその節はありがとうございました。

 

半ば怯えながら視聴を始めましたが、飾り気のないありのままの安田くんの姿にどんどん引き込まれていきました。
馬の身体に頬を寄せる安田くん。
寒さに凍えて耳や鼻を紅く染める安田くん。
雪景色の中、佇む安田くんはそれはそれは美しかった。
LIFE ISの世界が色彩をもって動いている。
それは不思議な感覚でした。
映像の中の安田くんは幸せそうに自然を味わい、「ひゃっこい手」を温めてもらったり、会話を楽しんだり、ありのままの姿でただそこにいました。


引退を考えたこと。
エンターテインメントは生きる活力が届けられる、だから踏みとどまったこと。
ボイトレで唇プルプルする安田くんが可愛かった。
マウスピースを手に取ったままボイトレしてるのなんでなん?(雑念)
ドリアイ円盤化はまだか。あれは幻か?(雑念)
リハの時の全身真っ暗の私服たまらん。(雑念)
チビ安田くんがかわいい。(雑念)
安田くんが初めて受け取ったファンレターを送った紫ペンのなっちゃんのこと。
震災の話。
コロナ禍のこと。
エイタメの頃のヘルニアの話。
もうその頃から脳の異変を感じていたこと。
安田くんのお母様の直筆のメモ。
大倉くんから泣きながらくれた電話の話を、涙ながらに話す安田くん。
「無理せんといてくれ、ただ生きてくれ」
生々しい大倉くんの言葉。
「遠回りでもいいから蛇行しながら歩いていきたい」
写真集に添えられた別紙の言葉が画面に映ったあと、等身大の自分をさらけ出すことで批判も買うかもしれない、見たくないと思われることもあると思う、病気を患い葛藤している人たちに届けたいとやや早口で一気に語る安田くん。
偽善者の話を心なしかスッキリとした表情で語る安田くん。
「自分のことで精一杯。恐怖に追われて精一杯。」
自嘲気味に遠くを見つめて語る安田くんの表情は、私が今まで一度も見たことのない表情で胸がツキンと痛み、視界がぼんやり歪んだのも束の間。
「自らの中に揺るがない息吹を探していたかもしれない」と語るナレーションに我に返ったらタイダイ染めの服を着て
『ありのままの扉』を歌い出す安田くん。
画面が暗転して2021年3月11日のクレジット。ボイトレをする安田くん。


私の中のLIFE  ISとの葛藤はこの番組をもってやっと決着がつき、昇華されたような気がします。
全く予想がつかない安田くんの未来。
どんなことがあろうとも、たとえ自分の心が揺れ動くことがあったとしても、それでもわたしは安田くんを推すのです。
安田くんの幸せを祈り、願いながら。