ハナチルサト

橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ

大倉くんはいつもどこか切ない

日経エンタ魂の歌。
関ジャニ∞連載が始まってから毎号買っているけど、どのメンバーのインタビューも胸に迫るものがあって涙無くして読めない。まだファン歴が浅い私でもこうだもの、長くファンを続けている方はどんな気持ちであのテキスト達を読まれたのだろうか。
関ジャニ∞を追いかけ始めて私の中で1番印象が変わったのは大倉くんかもしれない。

私が覚えている限り、彼の単独の仕事を初めて認識したのは映画「大奥」である。
傲慢で、でも一途で、運命に抗えず儚く命を散らしていく役を演じる大倉くんはそれはそれは美しかった。
それから随分経って関ジャニ∞を追い始めるようになり「フトコロノカタナ」を観た。
言わずと知れた「ジャム」初回A特典映像である。
必殺仕事人出演時の思い出を淡々と語り、宙を見つめる大倉くんの一言一言が切なかった。
きっと当時は悔しい思いをしただろうに、その頃の大倉くんも大倉くん自身なのに、俯瞰で当時のことを語る大倉くんが切なかった。
そしてこんな風に冷静に物事も見られる彼が「ブレーン」と呼ばれる所以もわかったような気がした。
今回の日経エンタ大倉くん回を実は1番楽しみにしていた。
どのメンバーのテキストも読みながら涙が出たのに大倉くんのテキストだけ涙は出なかった。
ただただ切ない。
切ないけど、大倉くんに背中を押してもらったような気持ちになった。
この人はどんな時でも冷静に物事を見れてしまう。
自分の音楽の好みすら顧みず、関ジャニ∞を押し上げようとしてきた人。
ジャニーズイズムの真髄を極めようとしている人。
大倉くんほどのキャリアも実力も持つ人なら自分自身の信念だけを押し通すこともできるだろうに、恐らくSNSの私たちの声も入念にリサーチしているのであろう発言もあって「関ジャニ∞ 大倉忠義」と自我を切り離して見ているようにも感じた。
いつかの関ジャニ∞TVのちびぬい完成のお知らせ動画を思い出す。
私はあの動画が今までの関ジャニ∞TVの中で1番好きだ。
くらすますで意見を募ったり試作品をTV出演の際に見せてくれたり、そんな大倉くんがはにかみながらちびぬいを披露してくれた時のことを私はきっといつまでも忘れないだろう。
すこし前のちびぬいに関する様々な意見も彼はきっと知っているだろう。でも彼なら、彼の属するチームならきっとこれからの活動でその答えを提示してくれるはずだ。
私は彼の答えをそのまま受け止めるのみである。
話は変わるけどストーカーの件についても触れてあったのには驚いたけど「ファン」と「ストーカー」の線引きも彼自身の言葉ではっきり述べてくれたことが個人的には救われた。
きっと他のメンバーにもこの件に関していろいろなことがあっただろうけど、ここでも彼はブレーンであり表に立つ覚悟なのだなと胸が締め付けられるような気持ちになった。
大倉くんはいつもどこか切ない。
けれど彼の中には揺るぎない信念がある。
溢れんばかりの情熱を持ちながら、冷静に物事を見極められる彼を尊敬せずにはいられない。

彼の心身の安寧を願いながら彼が創りあげるエンターテイメントに身を委ねていこう。


大倉くんの魂の叫び、日経エンタ魂の歌を多くの人に読んでもらいたい。

噂も憶測も全て無意味だ。

彼自身の言葉に1人でも多くの人に触れてほしい。

 

誰かの「推し」である人たち全員に言いたいことがある。推しの1人である安田章大さんの言葉をすこしお借りしよう。

「いつも夢や希望を届けてくれてありがとうございます。私たちを幸せにしてくれる分と同じくらいご自身の幸せも大切にしてください」

と。