推しに捧げる俵万智さんの短歌
オタクの皆さん、おはようございます、こんにちは。もしくはこんばんは。
皆さん今日も元気に推してますかー!?
おうちでも推しは愛でられるけれど、会いたくて会いたくて震えちゃう……(禁断症状)
そんな推し肌恋しい皆さんにお勧めしたい本はこちら!
サラダ記念日でお馴染み、俵万智さんの自薦歌集、「会うまでの時間」です。
淡々とした日常から激しい情愛の世界をのびやかに短歌で表現する俵万智さん。
長年大切にしてきた私の愛読書でもある本書にはオタク心をくすぐる短歌がいくつかありますのでこちらで少しご紹介したいと思います。
◎推しは推せる時に推せ!背中を押してほしいあなたへ
心には責任なんてとれるゆえ愛せ とり返しのつかぬほど
オタク語訳)心のままに好きな人を追いかけましょう。推さぬ後悔より推す後悔。
「もし」という言葉のうつろ人生はあなたに一度わたしに一度
オタク語訳)一度きりの人生、とことん推しましょう。
◎溢れんばかりの推しへの愛に煮えたぎっているあなたへ
百枚の手紙を君に書きたくて書けずにおわりかけている夏
オタク語訳)推しへの想いは便箋100枚なんて簡単に超えちゃう。結局ファンレター書けない。
二週間先の約束嬉しくてそれまで会えないことを忘れる
オタク語訳)二週間後に推しに会える!きゃー♡服どうしよ、髪切ってこなきゃ!きゃー!!
樹は揺れるあなたが誰を愛そうとあなたが誰から愛されようと
オタク語訳)あなたはただそこにいるだけで尊い。生きていてくれるだけで100点。
◎まさに今
十月の暦がひらり「会えない」と「会わない」の差を君は知らない
オタク語訳)仕方のないことだけれど、会えない日々は辛すぎる。がんばろ、オタク。
花ことば「さびしい」という青い花一輪胸に咲かせて眠る
オタク語訳)安田くん今なにしてんのかな……(完全なる私情)
言葉にならぬ思いを日々こぼすエリカ小さき花を落として
オタク語訳)エリカの花言葉は「寂しさ」。「会いたい」というのも不謹慎なような気がして憚られる今日この頃。でも大好きな推しには会いたいよね……。
◎エイターさんにおすすめ
早春のアンビバレンス日記にはただただ<∞>無限大の記号をしるす
エイター語訳)∞といえばあの人たち。
読み応えたっぷりの本書。
もちろん、かの有名な「サラダ記念日」も載っていますので俵万智さんの作品に馴染みのなかった方も気軽に楽しめます。
是非一度、俵万智さんの素敵な歌の数々に身を委ねてみてください。
それでは皆さん素敵なオタ活を!
今日も明日も、あなたとあなたの大切な推しが幸せでありますように。
今日はここまで。